ギャンブル依存症から「隊長」になるまで
これは、一人の隊員が自信を取り戻し、家族のヒーローになるまでの、私たちの実話です。
「給料日から1週間後、彼はいつもやってきた」
30代前半のA島さんは、仕事はできるものの、お金の管理が苦手でした。給料日から1週間もすると、いつも申し訳なさそうに事務所へやってきます。「お金が…」と。
最初は「家賃をまとめて払って…」と言い訳をしていましたが、常務の賀本はそれを見逃しませんでした。

「嘘をつくな! 正直に言ったら、なんとかしてやる」
賀本の言葉に、A島さんはついに「パチンコで使ってしまった」と白状しました。彼の人生を蝕んでいたのは、ギャンブル依存症だったのです。
再出発の仕組み「KG規定」、始動
私たちは、彼を見捨てませんでした。代わりに、会社独自の制度「KG規定(ここから頑張る規定)」を適用することを決定。その内容は徹底していました。
- 残った給料は、本人のために会社が強制的に貯金する
- 給料は会社が管理し、家賃や公共料金を直接支払う
- 生活費として、週2回、決まった額だけを手渡しする
「本気」で向き合うということ
賀本はさらに、彼に「車を買う」という目標を持たせました。目標ができると、みるみるうちにお金が貯まり、A島さん自身も「やればできる」という感覚を取り戻していきます。
しかし、道は平坦ではありません。 生活費が足りなくなると嘘をつき、スマホゲームに月2万円も課金する。その度に賀本は、レシートの提出を義務付け、時にはゲームアプリを強制的に削除するなど、容赦ない厳しさで彼と向き合いました。
そんな彼から新たな目標が出たのです。

「家族をディズニーランドに連れていきたい」
私たちは全力で応援しました。そして1年半後、彼は50万円の貯金に成功しました。
彼は、本物の自信と家族の笑顔を手に入れた。
貯金で、彼は2つの目標を達成しました。
一つは、自分の車を手に入れること。
そしてもう一つは、家族を最高のホテルでのディズニーランド旅行に連れていくこと。
成功体験は、彼をさらに変えました。
KG規定を卒業した後も、彼は自らの意志で貯金を継続。お金の計算が自分でできるようになったのです。
A島さんの変化
- ギャンブル依存 → 計画的な貯金ができるように
- 一隊員 → 230人中わずか7人の「隊長」へと昇格
過去3年を振り返ると、信じられないような成長でした。
なぜ、私たちはここまでやるのか?
警備会社は「人」が一番の財産。
賀本はそう言います。人を採用し、育て、長く働いてもらうこと。それが会社の成長に直結します。
私たちは、一人ひとりの隊員が「ほんのちょっといい明日」を積み重ねていけるよう、これからも本気で向き合い続けます。







